風吹かば吹け 浪立たばたて
今日は一日、冷たい雨の会津若松です。
昨日、札幌は11月としては1953年以来62年ぶりに40センチの降雪とニュースが伝えていました。

「ますらをが 心定めし 北の海 風吹かば吹け 浪立たばたて」
北海道十勝開拓の祖である依田勉三(よだ べんぞう)さんの和歌です。
北海道を離れて30年以上経ちますが、雪の季節になるとこの和歌を思い出します。
ちなみに、漢字は一緒ですが、私は依田で「よりた」と読みます。
勉三さんとは全く無関係です(笑)

無関係ではありますが、名前の漢字が同じで、私が帯広に住んでいたころ、自宅から500mほど離れた中島公園に勉三さんがクワを持って立っている銅像があってよく遊びに行っていたので勝手に親近感を感じています。

勉三さんは静岡から30余人で未開の十勝に足を踏み入れ、バッタの害、冷害、霖雨や日照り、そして厳寒の冬など次々と襲ってくる大自然の脅威に挑みながら必死の開拓だったそうです。
そして、勉三さんが開拓の末に興した晩成社(牧場)が、明治38年(1905年)に北海道で初めてバターを商品化したそうです。
北海道広尾郡大樹町(帯広と襟裳岬のほぼ中間にある町です)にある晩成社史跡公園には勉三さんが明治26年(1893年)に建て、大正4年(1915年)まで住んでいた住居を復元したものをはじめ、サイロ跡や上記の和歌が刻まれている歌碑などがあります。

さて、晩成社が北海道で初めて商品化したバターは「マルセイバタ」として東京はじめ日本国中に販売されたそうですが、この商品名「マルセイバタ」どこかで聞いたことはありませんか?
ちなみに「マルセイバタ」販売当時のラベルです↓
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これもまた、どこかで見たような??

北海道土産は数あれど
誰もが一度は食べたことがある

もちろん、コレ↓「マルセイバターサンド」です。
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「マルセイバターサンド」を製造する六花亭と晩成社は無関係ですが、やっぱり、北海道で初めてバターを作ったことに敬意を表して「マルセイバタ」のラベルを使ったみたいです。
このお菓子の包装紙がなんとなくレトロ感あるのは、そのためだったんですね~


さて、勉三さんの銅像が建っている中島公園の真正面に「帯広柏葉高校」があります。
この高校の卒業生は すごい!
中島みゆき ドリカムの吉田美和 TBSアンウンサーの安住紳一郎 などなど

話しは あらぬ方向に・・・
勉三さんの和歌にある「風吹かば吹け 浪立たばたて」って正岡子規が海軍の友達に贈った有名な歌「戦をも 厭わぬ君が 船路には 風吹かば吹け 波立たば立」のパクリ??
司馬遼太郎さん原作「坂の上の雲」をNHKで放送した時も香川照之さん演じる正岡子規が、この歌を詠みました。
時代的に依田勉三と正岡子規の生きた時代はかぶりますが・・・

しかし~
私が大学の卒論で書いた一休さんの短歌です。
「有漏路(うろじ)より 無漏路(むろじ)へ帰る 一休み 雨降らば降れ 風吹かば吹け」

やっぱり、勉三さんも子規さんも 一休さんには敵わない。


会津若松に振っている雨は、夜更け過ぎに雪に変わるそうです。


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雑感・ひとりごと | 21:12:33 | コメント(0)
高いハードル
Eテレ(NHK教育)の番組で「100分de名著」という番組をご存知でしょうか?

この番組は、一度は読みたいと思いながらも、手に取ることをためらってしまったり、途中で挫折してしまった古今東西の「名著」を、25分×4回、つまり100分で読み解いていくものです。
番組の案内役は伊集院光さん(体型といい年齢といい近いものを感じる方なので親近感200点です)と武内陶子アナウンサー
奥深い名著をわかりやすい解説やアニメーション、紙芝居、コントなどなど、あの手この手の演出を駆使して解説してくれます。

今までに取り上げた名著は…
アランの「幸福論」
ブッダの「真理のことば」
孔子の「論語」
アインシュタインの「相対性理論」
トルストイの「戦争と平和」
松尾芭蕉の「奥の細道」
前回は太宰治の「斜陽」
などなど(ココには書ききれないくらい&名前は知っているけれど敷居が高すぎる名著の数々です)

そして今回は洪自誠(こう・じせい)の「菜根譚(さいこんたん)」です。

菜根譚は、このブログにも何回か書かせて頂きましたが、田中角栄さん、吉川英治さん、川上哲治さんなど各界のリーダーたちから座右の書として愛されてきた名著です。

昨日、ホームページにも記しましたが「公益信託うつくしま基金第14回(平成28年度実施事業)助成説明会・ミニ講座」に参加してきました。
ミニ講演では会津大学短期大学部産業情報学科講師青木孝弘氏からNPO法人が成功するコツは地道な努力の積み重ねであるというお話を伺いました。

菜根譚にもこうあります。
「小処(しょうしょ)に滲漏(しんろう)せず、暗中(あんちゅう)に欺隠(ぎいん)せず、末路(まつろ)に怠荒(たいこう)せず。
纔(わず)かに是れ個の真正の英雄なり。」※1
(現代訳「小さなことでも手抜きをすることなく、人に見られていないからといって誤魔化したり、隠したりせず、どん底に落ちても、決して怠けたり、荒れたりして投げやりにならない。
この三つができて、かろうじて、本物の立派な人物といえる。」)

手抜きをしない 誤魔化さない 投げ出さない 
この三つができて、かろうじて本物の立派な人物になれるんですからハードルはめっちゃ高いです(高すぎる!)

地道な努力の積み重ねが、その人の人生を決めていきます。
たとえ人を欺けても、自分を欺くことはできません。
仕事であれ、勉強であれ、必ずゴールがあります。
そのゴールに向かって、今、何をするべきかを考えることが大切なのだと、昨日のミニ講演を聞き感じました。

このブログで書いた菜根譚の記事
「2015年5月18日 Freddie Mercury」

「2015年4月27日 ど根性タンポポ」

Eテレ(NHK教育)「100分de名著」紹介のページ

※1原文
小処不滲漏、暗中不欺隠、末路不怠荒。
纔是個真正英雄。

雑感・ひとりごと | 20:27:14 | コメント(0)
10月になりました
今から160年ほど前の10月(安政5年の事ですから正確には157年前)
福沢諭吉さんが江戸で小さな蘭学塾を開きました。
ご存じの通り、慶応義塾の始まりです。

その後、福沢諭吉さんは使節団の一員として渡米したり、渡欧の際にロンドン万博博覧会を見たり、「Freedom」を「自由」と訳したり、「Love」などの「v」の発音を「ヴ」と表記したり、「天は人の上に人を造らず」とかで学問をススメたり、わが国では最も人気のあの肖像画になったり(笑)・・・

余談はさておき
「福沢諭吉教育論集」に蘭学を始めた先輩学者たちの挑戦を讃え
「自我作古の業にのみ心をゆだね、日夜研精し寝食を忘るる」
と書かれているように、福沢諭吉さんの教育の中心には「自我作古」(「我より古を作す」と読みます)という思いがありました。

「自我作古」を私なりに訳してみると「まず自分が、前人未踏の分野に挑め! そして源流となって、後進の道を拓け!」 という感じでしょうか

敷かれたレールの上を、ただ進むだけの人生ではつまらない。
常に、新しい道を拓いていくところに生きがいが生まれるものだと思います。


どうでもいい話ですけれど
福沢諭吉さん ちょっと偏屈者で、あまり友達がいなかったみたいですけれど、同じ偏屈者だったら自信過剰を絵に描いたような佐久間象山の方が好きです(笑)

雑感・ひとりごと | 17:56:13 | コメント(0)
コミニケーション
さて質問です。
「お父さんは男の人です。では、お母さんは?」

作家の柳田邦男さんの著書「人の痛みを感じる国家」に次のような内容の文面があります。
「ある知的障害の子どもが公的補助の申請に必要な、医師の診断を受けたとき
医師から『お父さんは男の人です。では、お母さんは?』との質問に、知的障害をもった子どもは元気いっぱいに『大好きです!』と即答した。」


私自身も、今までこれに似たような経験を無数にしてきましたが、彼らにとって親とは、頭の中で考える前に無条件にかけがえのない存在だと言うことです。

このような仕事をしていると、よく保護者の方から「コミニケーションが成り立たない」との悩みを聞くことがあります。
言葉は心の窓です。
しかし、心を通わせる窓は、言葉だけとは限りません。
心から相手を愛し、信頼していれば、思いは必ず伝わります。
どんな方法でも伝えられます。
そして、子どもたちは、それを教えてくれています
「思いやり」とは「思いを遣る」ことです。すなわち、思いを相手の心に差し向けることだと思います。


雑感・ひとりごと | 20:03:16 | コメント(0)
brick wall(れんがの壁)
世界陸上北京大会が様々なドラマを残し終わりました。
男子50km競歩では谷井選手が銅メダルと日本人選手も奮闘してくれました。
そして、4×100mリレー決勝ではアメリカチームの失格
ウサイン・ボルト選手の活躍
私にとって「棒高跳び」と言えば鳥人ブブカでしだか、現在はルノー・ラビエニ選手が世界記録保持者なんですね~
記録は次々と塗り替えられていくものです。

スポーツほど前人未到と言われているような記録の壁であっても次々と塗り替えられる世界はないと思います。
史上最も有名な例に、陸上の「1マイル(1609m)4分の壁」と言う言葉があります。
20世紀前半、1609mを4分以内で走り切ることは、エベレスト単独登頂より困難とされ、命にも関わると考えられ、人間には不可能というのが世界の常識とされていました。
しかし1954年、遂にその壁を破る若者が現れました。
英国のロジャー・バニスター選手です。
彼は2000年『ライフ』誌が選出した「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に、陸上競技で唯一選ばれた選手です。
医学生だったロジャー・バニスター選手は、トレーニングに科学的手法を持ち込み、自分のコンディションを科学的に分析しました。
そして、2人のチームメイトをペースメーカーにして4分の壁を破ったのです。

ロジャー・バニスター選手がその記録を出した後、その一年間で23人もの選手が「1マイル4分」の壁を破りました。
すなわち、実際に記録を破る力があっても、最初から絶対無理だと決めてかかっていたことが原因で力を出し切れないまま失敗に終わっていたと言うことです。

人は大抵、自分で壁をつくってしまいます。
それを破るために必要なのは「勇気」です。
それも、周到な作戦と、その作戦を実行する努力に裏打ちされた勇気です。

2009年9月11日に米マサチューセッツ州で行われたバスケットボール殿堂入りの式典でマイケル・ジョーダン選手がこんな言葉を残しています。
「決して『できない』とは言うな。恐怖さえ感じるような限界点も、多くは幻にすぎない」


雑感・ひとりごと | 19:45:06 | コメント(0)
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